提言の思い
今、日本人の二人に一人は、がんになる時代です。毎年、新たに約二千~二千五百人の子どもが小児がんになっており、子どもの病死原因の第一位は小児がんです。小児がんの子どもたちは、治療(入院・通院)や経過観察をしつつ、さまざまな困難を抱えながら学校生活をしています。小児がんの子どもにとって、学校に行けることは生きる希望です。
がんが国民病となる中、学校ではがん教育が本格的に始まっています。家庭・学校・地域などにおいて、「がん・小児がん」を正しく理解して、「いのち」を学ぶ取り組みがより一層重要になっています。特に、学校現場においてその教育実践を根づかせていくことが切に望まれます。
その一助として、厚生労働省がん対策推進協議会(2019.6)において、今後のがん教育の進め方について、協議会委員(当時)の鈴木中人より提言をいたしました。
資料「『がん・小児がんを学ぶ』教育の推進について」に基づき、小児がんやいのちの教育をベースに、全国の学校でがん教育を進めるための課題・方向性などを議論いたしました。詳細は、議事録、資料などをご覧ください。
子どもたちの心に届く、がん教育が学校現場に根付くことを願います。
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